藤山駅 (留萌本線)
◆変わった古い駅舎があった藤山駅
きれいなラベンダーに別れを告げた大和田駅を後に、国道233号線は、勾配にの続く峠道になっていくようだった。閑散とした鉄路とは裏腹に国道は、留萌市への大動脈となっていて通行量も多い。そんな国道沿いにこの藤山駅は存在した。駅前はかなり広く、北海道らしい駅のようだ。駅周辺も民家が少し見えているが、広大な農地もまた広がっているようだ。そして、歴史を刻む古い駅舎が出迎えてくれた。しかし、今までの駅と比べて少し変わっている気がする。平屋でもなく二階建てでもなさそうだ。ちょっと風変わりな駅舎のような気がする。駅舎に向かって左側にコンクリートが遺跡のように残っているが、ここの駅事務所があったようだ。このコンクリートの残骸は、駅事務所の跡と思われる。
この駅は、個人の農場の中に作られていた駅で、農場主の名前の「藤山」がそのまま駅になった人名駅らしい。全国でも数少ない人名駅で、駅前には、大樹の側に開拓記念碑が立てられている。駅舎の中はこれまたレトロ感たっぷりの心落ち着く駅舎だ。なんだが昭和初期にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれた気がするのであった。ホームは、以前は2面2線あったそうだが、現在は1面1線の棒線駅に縮小されている。留萌本線は留萌駅から峠下駅までかなり遠いのだが、列車交換ができないのだ。
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